スマートフォンやパソコンに見る電子機器開発の変化

携帯電話・スマートフォン・パソコン等のデジタル機器開発においては、アナログ時代の電子機器開発と、そのポイントが大きな変化をしています。

アナログの電子機器の代表であったアナログテレビやVTRでは、信号処理回路では周波数領域での分離や合成が多く、フィルター等の性能により画質や音質に違いが顕著に表れました。従って、この時代の電子機器開発のポイントは、いかに他社よりも優れた画質や音質性能の信号回路を設計するかと言う点にウエートがありました。

しかし、携帯電話やスマートフォンやパソコンと言ったデジタル機器では、メインのICチップセットを決めれば、ほぼ性能が出ると言う状態になりました。しかも、ICチップセットが所望の性能を発揮する全体回路例を、半導体メーカーがリファレンスとして提供しており、アナログ時代に比べて非常に回路設計の負担が少なくなったのです。

一方で、デジタル機器はノイズを発生しやすく、ノイズの影響を受けやすいと言う弱点があり、そのノイズ対策に多くの時間を必要とする様になりました。また、CPUからは発熱が大きく、熱暴走を防ぐための熱設計が重要になり、バッテリー駆動が増えた事で過充電防止の安全回路や、DC-DCコンバーターの設計開発も重要となりました。

電子機器開発は、大きな技術変革により、その重要な設計開発の技術ポイントにも変化をもたらしたのです。技術者は、こうした変化に対応するため、新たな技術スキルを習得し、対応し続けているのです。

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